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Author: みっち 
とっても小さく生まれ、重症心身障害を持つ次女・ふたばと過ごす日々を綴ります。

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『障害児が地域校に学ぶとき』

ブログを読んでくださっている方からたまに言われることがあります。
「“本棚”カテゴリーが一番好きです!」と…
すみません
前回の「本棚」カテゴリーの記事は1年以上前でした~

久しぶりの更新です。


今、年長のふたば。
来年就学を控えていて、そろそろ就学相談の時期にさしかかっています。
そんなこんなの日々の中で、図書館で目にとまったのがこの本でした。


『障害児が地域校に学ぶとき
【新マニュアル】障害児の学校選択』
障害者の教育権を実現する会 野村 みどり・宮永 潔 編著
社会評論社

障害児が地域校に学ぶとき4


この本は、障害を持つ子どもの保護者が、
いつ、どのように、地域の学校に就学することを要求すればいいか、
という問題について、
憲法の面からの考察、実際の事例から詳しく説明がされています。
就学のことだけではなく、学校生活、いじめや不登校問題、
地域の高校進学についてまでも、
いろいろな視点から書かれています。

就学について、「学区校就学にかんする五つのキイ・ポイント」として挙げられている中に
「親として、お子さんの地域小就学を決断したら、そのはっきりとした意志を決してゆるがせにすることなく、
市町村教委によって学籍が措置されるまで頑張るようにしましょう。
それが学区小就学運動についていちばん肝心なことなのです。」
と書かれていました。

先日のインクルーシブ教育推進室との話し合いでも、
そういう態度で就学に臨むといい、というお話も聞いたので
やっぱりここが一番重要なのかもしれません。


実際の学校生活の事例として、健太郎くんという男の子の話が紹介されています。
保護者からの文章には、このようなことが書かれていました。

「子どもは、自分が『受け入れられている』と感じ安心した時、
初めて心が育つのだと思います。」

「学校での平和な状態というのは、担任の目に見えない配慮と、障害児を受け入れる心が背景にあってのことと、
私は確信しています。学校に行かなくても、まわりの子供の健太郎への接し方を見ていると、
担任が、どのように接しているかということが分かります。
担任が障害児を邪魔者扱いすると、子供たちも邪魔者扱いしますし、
担任がフレンドリーに接してくれると、子供たちもそうなるのです。」


一方、教師の立場からの視点では、
科学教育研究をされている平林 浩(ひらばやし ひろし)さんが教師をされていた経験から、
障害のある子どものいるクラスを担任した場合どうすればいいのかという議題に対し

「それは『徹底して子どもの側に立つ』ということ。」
「『こんな子どもは、このクラスにいる子どもではない』というところに立たない。
そこに立って子どもを見たら『この子がいるからうまくいかない』という見方しかできなくなる。」

という意見を書いておられました。



また平林さんは、全盲の子ども・しのぶちゃんを担任した経験から
このようなことも書かれています。

「夏休みの終わりのほうで、学校の教員の合宿研究会をやり、
私は一学期のしのぶちゃんのことをレポートした。
そのレポートに対し、ひとりの教師が言ってくれたことばが、
私の心に響いた。
『平林さんのレポートは、しのぶちゃんのことは書かれているけれども、
この一年一組で何をやろうとしたのかが書かれていない。
一組の子どもたちに、どういう教育をしようとして実践し、
その中でしのぶちゃんがどうであったかを見ていくのでなくては、
障害をもつ子どもがいっしょに学んでいくことの意味がわからなくなってしまう』」

親の立場としては、いろいろ考えさせられる言葉だなぁと思います。


最後に、再び保護者の言葉を紹介します。

1997年、茨城県で、「車イスで非常に重篤な精神遅滞」の子ども・翔子さんを、
学区校に入学させようと、保護者が教育委員会に要望書を出したそうです。
その要望書には、こんな文章が書かれていたそうです。

「翔子が、授業の内容を理解することはできないことも解っています。
だからと言って一緒にいることが意味がないとは思いません。
翔子なりの学び方があると考えます。
掛け算を理解することはできなくとも、クラスの友達が掛け算を暗唱する声を聞くことはできます。
先生の声に対する子どもたちの反応をまぢかに感じることも、翔子にとっては学習です。
子どもたちのざわめきや歌声のする場にいること、
『翔子ちゃん』と語りかけてくれるいろいろな声を感じて聞き分けていくこと、
たくさんの友だちから顔を見つめてもらうこと、手を握ってもらうこと、
自分に対してさまざまな反応を示すことを体全体で感じること、
それらすべてが翔子にとっては学習だと考えます。」

当時これを書いた保護者の気持ちは、どんなに切実だったことだろうかと想像します。


(この翔子さんの小学校・中学校生活の実践記録が書籍として出版されているそうです。
『翔子、地域の学校に生きる!―重度の重複障害をもつ娘と歩む』菊地 絵里子 著 社会評論社
これもぜひ、読んでみたいです!!)



障害児、と言っても、ふたばのような重症心身障害のほかに
肢体不自由、知的障害、発達障害などがあり、
それぞれ配慮すべきことが違うので、
本に書かれている事例などは参考程度に読みました。

ただ、どんな障害であれ、子どもは子どものなかで育つもので、
障害児が地域の中でみんなと共に過ごすことはとても意味のあることだと思っています。

この本を読んでさらに強くそう感じました。


就学相談のこの時期に、いい本に出逢えたな~と感じています


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