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Author: みっち 
とっても小さく生まれ、重症心身障害を持つ次女・ふたばと過ごす日々を綴ります。

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スピーキングバルブの利点

気管切開をした後のデメリットとして一番大きいのは
「声が出なくなること」だと思います。

気管切開していると、
呼吸する時、空気が気管切開孔から出入りするため
声帯に空気が通らなくなり、声が出ません。

実際には、気管と、気管切開カニューレの間には隙間があり
(乳児の頃は隙間はできにくいけど、徐々に隙間ができるようになる)
その隙間から声がもれて聞こえます。

ふたばは、ほとんど発声はないのですが、
泣いた時なんかはちゃんと、その隙間から声が聞こえます。
(これは、ふたばが喉頭分離気管切開ではなく、
単純気管切開だからです)


気管切開した人が発声練習をするためのものとして
「スピーキングバルブ」(「スピーチバルブ」)というものがあります。

「スピーキングバルブ」をつけていると、
空気が入るのは気管切開孔からですが、
空気が出るときはバルブが閉まって、口の方へ流れます。
(バルブには陰圧はかかるが陽圧がかからないしくみ)
声帯を通って空気が出るので、声が出るのです。

ふたば、気管切開する前は、大きな声が出せていたんです。

当初は、それを失うことが、どれほど悲しかったことか。

なので、声が出せる方法があるなら…と、
スピーキングバルブというものの存在を頼みの綱のように考えていました。

(それでも、ふたばが呼吸にかけるエネルギーの大きさ、
それによる体への負担を考えると、
気管切開をしたことは自然なことだったと思います)


2歳の頃、呼吸器専門の先生の指導のもと、
はじめて「スピーキングバルブ」をつけてみました。
つけるとすぐに声が聞こえます。
久しぶりのふたばの大きい声、嬉しかった!
ですが1分も経たないうちに、呼吸が辛そうになり、チアノーゼ状態になりました。

スピーキングバルブをつけると、
気管切開部からは息は吸えるけど吐けない、という状態になります。
ふたばは口から息を吐くことができなかったようです。

それから1年後くらいに、
今度はSTの先生の見守りのもとで、再度スピーキングバルブをつけてみました。
STのリハビリが本格的にはじまり、そろそろ発声練習も…と私が要望したからです。

でもでも、やっぱり1年前と同じく、とたんに呼吸が辛そうになりました。

それ以来、怖くてスピーキングバルブをつけたことはありませんでした。


ですが。
先日の医療センター耳鼻科受診のとき、
先生がさらりと、スピーキングバルブをつけてくれたんです。

このときふたばは、耳を触られて大泣きしていたので、
ものすごい音量の泣き声を出すことになりました(笑)。
自分の大きな声が聞こえたうえに
突然息が吐けなくなって、
苦しくてさらに泣きました(^^;

やっぱりダメか~~。と思いました。

それでも、泣きやんでからもう一度スピーキングバルブをつけてみると、
ん?
苦しそうじゃない。
今までと違ってちゃんと呼吸できているようす!


これが、普段つけている、人工鼻。
(メラ社「ソフィットベント」)
人工鼻


で、こちらが、今回つけたスピーキングバルブ。
(ポーテックス社「オレタースピーキングバルブ」)
スピーチバルブ



先生は
「これはスピーキングバルブっていうものなんだけど、
人工鼻と違って、息を吐くときは口から吐かないと呼吸できないしくみになっていてね、
空気が声帯を通ることになるから、
中耳炎対策に役立つかもしれない」
と、スピーキングバルブの思わぬ利点を教えてくださいました!

また、スピーキングバルブをつけることで
気管切開部からの痰は減り、
口呼吸をするために、口から痰やよだれが出るようになる利点もあるそうです。

「ただ、人工鼻はフィルターがついているから、
加湿してくれる効果があるけど、
スピーキングバルブには加湿効果がないから、
痰が詰まりやすいので気をつけて」

「普段人工鼻を使っている方が、
スピーキングバルブを装着していて亡くなったという事故があり、
誰でも扱えるわけではないものなんです。
あくまでも保護者が見守っているときに短時間つけるもの、という認識で
試しに使ってみてくださいね」

どうやらスピーキングバルブは保険がきかないとか?
かなり高額なものだと教えてくださいました。

診察の後、ふたばが昼寝をするまでずっとつけていました。
3時間くらいかな。
体も少しずつ大きくなって、呼吸もうまくなったのかな?
その間、気管切開部からの痰吸引は、なんと0回でした。
先生がおっしゃっていた通り、痰やよだれが口からたくさん引けました。


ようすを見ながら、リハビリの時間なんかに
短時間使用するだけでも、
口から呼吸する機会を増やせば、
少しでも中耳炎対策になるかもしれません。

ふたばは自発呼吸があるので、
気管切開部だけの呼吸に頼り切ってしまわず
口からの呼吸のしかたも忘れてしまわないように
無理しない程度に使っていきたいな、と思いました。


スピーキングバルブは、医療センターでは処方はできず
今回いただいたのは、あくまでもお試し品とのこと。

スピーキングバルブを使っている人は、
自費で購入しているのかな??
高額と聞いたけれど、実際どれくらいするんだろ??
見当もつかない私です(^^;


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ファイトマンさんへ

ファイトマンさん、こんにちは☆
コメントありがとうございます。

お疲れがたまった時に感じやすいとのこと、そうですね、体からのサインなのかもしれないですね。

そうなんです、できなかったことができるようになるのは、やっぱり嬉しいことです。
それが命に関わることなら、なおさらです!

検索してくださったんですか!ありがとうございます(^^)
保険がきかずにその価格なら、確かに高価ですね。
おっしゃる通り、交換頻度などは分かりませんが…

実際使っている方がどうしているのか、もう少し調べていこうと思います!

この週末は、こちらは穏やかなお天気です。
ファイトマンさんは休日でしょうか。お身体を休める日がありますように。

めろさんへ

めろさん、こんにちは☆
はじめまして。コメントありがとうございます。

こちらからの返信は公開されてしまうことをお許しください。

スピーチバルブのこと、いろいろと教えてくださって、ありがとうございます!
人工鼻が適用不可で、離脱時間を作るためにスピーチバルブを使用されているとのこと、
そうですよね、適用かどうかも、重要になることですよね。
一か月に1個の支給ということで、汚れたりなんかは大丈夫なのでしょうか。

今、ふたばは生まれた病院の他に、在宅専門の診療も受けていて、
またショートステイに行ったりもしているので、
お世話になっているところで聞いてみようと思います!

娘ちゃん、ふたばと同い年ですね!
共通点があって嬉しく思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします(^^)