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Author: みっち 
とっても小さく生まれ、重症心身障害を持つ次女・ふたばと過ごす日々を綴ります。

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療育講座(ことばの出るしくみと発達)

通園施設で開かれる、月1回・体験型の「療育講座」。
今回のテーマは「ことばの出るしくみと発達」でした。
講師は、ふたばを担当してくださっているST(言語聴覚士)の先生です。

まず最初に、基本事項を学びます。

◆ことばとコミュニケーション
 ・ことばの持つ機能:
     伝達機能・認識機能・思考機能・行動調節機能・創造機能
 ・話しことばは、コミュニケーション手段の1つ
 ・私たちはことばを媒介として情報の受け渡しをする

◆コミュニケーションとは?
 ・相互的伝達:自分と他者(外界)とのやりとり
    ・相手の気持ちやことばを受け取る
    ・自分の気持ちを伝える

◆コミュニケーションの発達・実現に重要な要素
 ・対人関係が最も大切
 ・認知、知覚、記憶の発達 ←動作やことばの意味を理解する
 ・粗大運動発達 ←体幹や頸部の安定
 ・構音・発語機能 ←摂食機能の発達
 ・感覚機能 ←聴覚・視覚・触覚
 ・環境

     ⇒座る・手を使うなどの「粗大運動」がコミュニケーションの土台になる
      体幹や頸部が不安定だと「粗大運動」ができない。
      食べる機能(口・唇・頬が使える)が、話す機能の基礎になる

◆ことばの発達を支える要因
ことばの発達を支える要因
     ⇒「いつも怒っている」「いつも泣いている」というように情緒不安定の状態だと
      感覚が入ってこないので、情緒の安定がことばの発達にはとても大切。

◆音を作る運動
 口のどの部分が動いているか確認してみる
 ・「パ」「マ」「バ」…口を閉じた状態で、唇が離れるときに音が出る
 ・「タ」「ダ」「ナ」「ラ」…舌が上あごにくっついた状態で、舌が離れるときに音が出る
   ただしそれぞれ舌の位置が少しずつ違っていて、「タ」は上あごの前のほう、「ラ」は奥のほう
 ・「カ」「ガ」…舌の奥が動く、上がることで音が出る (→うがいにはこの動きが必要)
 ・「マ」「ナ」…この2つは鼻から息を出して発音する(「鼻音(びおん)」という)
   そのため、「マ」「ナ」は鼻をつまむと発音しづらい。

     ⇒このように、私たちは無意識のうちに、いろいろな部分をうまく使ってことばを話しているが
       これらはすべて「脳」がコントロールしている。

◆呼吸
 ・しゃべるとき、無意識のうちにどのように息を出すかも「脳」がコントロールしている
  例:「おはようございます」という短い文でも、息をどれだけ出すかの配分が必要で
    私たちは、フレーズの長さに合った息の出し方を無意識に調節している。

◆声を出すこと
 ・赤ちゃんの声:生理的な発声(泣き声、機嫌のいい声、不機嫌な声)
 ・笑い声(対人関係の中で出す声)
 ・人に向かって声を出す(意図的な発声)
 ・音声言語(話しことば)

◆ことば(音)を作りやすくする運動
 ・吹くこと(呼吸との協調運動)
 ・噛む、舐めるなど舌やあごの運動の発達
 ・うがい
 ・声を出しやすくするために体幹や首を安定させる
   
     ※過剰な努力を生じさせない環境設定が大切

     ⇒「吹く」ことは「吸う」より高度な運動。
       体が安定していると声が出しやすい(寝ている姿勢だと声が出しやすい子も)。

◆ことば以外の手段
 ・表情、指差し、発声、ジェスチャー・サイン
   ことばそのものは、コミュニケーションの約2~3割ほどしか占めない
   ことば以外の表現もとても大切  
   また、指差しは、指でなくても、手や体の動きでも良い

◆ことばを育てるための基本
 ①対人コミュニケーションへの意欲・関心を高める
  場の共有・情動の共有(嬉しい・悲しいなどの共有)・物の共有
  身体接触(スキンシップ) ・共同注視(同時に同じものを見ること)
    →こういうものを通じてことばが育つ
 ②感情や意思の表出
   信頼関係が充分取れる人の存在
   (自分のそばで一番見てくれている人に、どんな時でも自分の意思を出せることが大切)
 ③相互交渉の成功体験
    コミュニケーション意欲の向上
    集団生活の効用(子ども同士の関わり:3歳頃~)
      
      ⇒自分の意思を相手が受け止めてくれたという成功体験を充分に積む。

◆表現行為に関係する運動機能への援助
 ・表現活動(呼吸・発声・発語・ジェスチャーなど)を困難にする姿勢筋緊張や姿勢パターンの軽減
 ・表現活動が行いやすい姿勢を実現する

◆まとめ
 ・コミュニケーションとは、相互伝達
 ・ことばは表現手段の1つ
 ・いろいろな表現方法を身につける



基本事項を学んだ後は、
子ども達と一緒に、口を使った遊びの体験です。

「吹く」遊びとして、「吹き戻し」や吹く楽器などの紹介がありましたが
これらは一般的に4~5歳頃からできる遊びということで今回は体験しませんでした。
それから、赤ちゃんせんべいを舐める遊びを体験しました。
赤ちゃんせんべいは唇にはさんで食べるので、口を閉じる動きが必要です。

ふたばも、はじめて赤ちゃんせんべいを口に入れてみました。
赤ちゃんせんべい
予想以上の食いつき!
口を閉じることはできませんが、舌を出して舐めることは上手くなってきたので
なかなかの勢いで、赤ちゃんせんべいをとかして食べていました。
ふたばは私から赤ちゃんせんべいを奪い取り、握って割ってみたり。
自分で赤ちゃんせんべいを持って、自分で口に入れて
口の中で刺さったらしく、すぐに手を離してしまったり。
そして、気が付けばこんなに小さくなっていました!
食べちゃった


今回、講座を受けて、
コミュニケーションのうち、ことばが占める割合は2~3割に過ぎず、
ことば以外の表現方法もたくさんあることを知りました。
表情や目の動き、体の動きで、自分の意思を表現することは
きっとふたばにもできるはず。
それをしっかりそばで受け止めて、「コミュニケーションが取れた」という
成功体験をたくさん積み重ねることが大切だと改めて知りました。
そして、STの先生がおっしゃるには、
子どもから発信された意思を大人が受け止めるとき、
「多分、こう言っているんだろうな」という程度で構わないということでした。
受け止めることが大切なのだと。
そしてもし大人の受け取り方が違った場合
「それは違うよ」と子どもが表現できるようになるのも大事なのだそうです。

ふたばから発信されるいろいろなものを
こちらがしっかり言葉にして意味づけしてあげれば
ことばを話すことはできなくても、コミュニケーションは取れる。
そうしたら、もっともっと、
人との関わりを楽しめるようになる。
そのためにも、少しでも体の安定を目指していきたいと思います。

今、自分で座るという目標を中心にリハビリを受けているけれど
その運動は呼吸状態や嚥下の機能を上げたり内臓の動きを良くしたり
コミュニケーションの土台を作ったりすることにもなります。
PT、OT、STのリハビリはどれもつながっているんだな~と
改めて感じた今回の講座でした。


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コメント

Secret

こんにちわ!

前の記事・・
自転車で歌いながら・ってとこに食いつきました(笑)
うちは通園も通学も車だけど、同じく車の中でよく歌ってます♪

>子どもから発信された意思を大人が受け止めるとき、
「多分、こう言っているんだろうな」という程度で構わない
うちのSTの先生やOTの先生も似たようなこと以前言ってました。

ももの場合は、意思やYES・NOを言えないけど、目の動きや、口の動きなど
こういう時なYESなんだ!と認識して進めていく、繰り返すことが大事だと。

未だ「嫌」「やめて」ぐらいしか私は認識できてないですが(・∀・;)
まだまだ、理解や信じてあげれる努力が足りないあかん母です。。

naoさんへ

naoさん、こんにちは☆コメントありがとうございます。

naoさんも通園や通学のときの車の中で歌っているんですね~♪
いいですよね~!歌いながら移動するって♪

ももたんに関わっておられるリハビリの先生方も、
多分こう言っているんだろう程度で構わないというようなことを
言っておられたんですね。

目の動きや、口の動きをよく見て認識して進める。
それを繰り返す。繰り返しが重要なんですよね。


ももたんは、ニッコリ笑ったり、ちょっと緊張した風になったり
すごく表情が豊かだから、
naoさんはきっと知らず知らずのうちに
ももたんの意思とか感情を、たくさん受け止めておられるんじゃないかなぁ、と思います!

誰でも、まずは「イヤ」の表現を先に覚えるものだと聞きました。
「YES」の気持ち、楽しいとか心地よいとか、そういうものも
しっかり表現できるようになってほしいし、親も読みとっていきたいですよね(^^)

脳なんですよね〜(⌒-⌒; )
姿勢だったり、気持ちだったり、呼吸だったり、たかが喋るってだけなのに 身体の色んなところを駆使してるんですね。
私は 簡単にベラベラしゃべっているけれど、それってすんごい事ですね。
分かってあげたいな、と思って対峙している相手の言いたいことは、喋れなくても分かりますよね。苦手な人の言うことや 反抗期のときの親の言葉なんかは きっと難解なんでしょうね。
寄り添う。
そんな気持ちがいちばん必要なんでしょうね〜( ´ ▽ ` )ノ
娘に寄り添わねば。(>_<)

ちまきさんへ

ちまきさん、こんにちは☆コメントありがとうございます。

そう!脳なんですよね、何もかも。
無意識のうちにやっていること1つ1つが、脳のコントロールによるものだなんて
改めて知るたびにびっくりです。

確かに、寄り添う、寄り添おうとすることが第一歩なんだろうなぁ。
理解したいと思って接していれば、いつか気持ちが通じるような気がします(^^)
長女ちゃんは口が達者なのかな?(笑)
うちの長女も、もう大人みたいな口ぶりです(^^;