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Author: みっち 
とっても小さく生まれ、重症心身障害を持つ次女・ふたばと過ごす日々を綴ります。

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小児科医からのお話(発熱とウィルスについて)

ふたばが通う通園施設では、
リハビリ・保育活動・体験型の療育講座の他に、
親だけが参加する、両親教室という時間があります。
(その間、子ども達は、別室で保育士さんに見てもらいます。
ふたばの吸引は看護師さんがついていてくれます)


両親教室は、だいたい月に1回開催されていて、
歯科衛生士・ 管理栄養士・装具の会社の社員…など、
園にかかわる、いろいろな分野の専門家が、
講師としてお話をしてくださいます。


前回受けた両親教室の講師は、
園に常駐しておられる年配の男性小児科医、M先生でした。

M先生はリハビリ中に様子を見てくださったり、
体調に変わりがないか尋ねてくれたりすることはあるものの、
診察を受けたり話をしたりする機会は、これまでありませんでした。

M先生が両親教室で話してくださったのは、
・子どもの発熱について
・ウィルスについて
でした。

ためになるお話だったので、記事にすることにしました。


まず、子どもの発熱について、話の内容をざっくりまとめてみます


◆子どもと大人の発熱の仕方が違う理由
1.子どもは成長するエネルギーを持っている
  「子どもの病気は悪くなるのも早いが、良くなるのも早い」
  とよく言われるが、
  子どもが成長するエネルギーを持っているため、
  大人に比べて病気に対して強く、症状が顕著に出にくい。
  37~38℃位では、普段と変わらず遊んでいるので、
  突然39~40℃の高熱が出たように思われやすい。

2.子どもは体温調節機能が未成熟である。
   発熱すると脳の体温調節中枢が働いて、
  体温を低下させるために、皮膚から汗を出させる。
  子どもはこの働きが未成熟で、
  かなり高熱にならないと汗が出ない。
  そのために、風邪でも39~40℃の高熱となりやすい。

3.子どもは体表面積が大きい。
  子どもは大人に比べ、体重に比較して体表面積(身体が空気と接する部分の面積)が大きい。
  身体の表面からの水分の蒸発も多く、
  体重に比較して水分の必要量も多い。
  (必要な水分量は、
  大人の場合、体重1kgあたり60cc。
  子どもの場合、体重1kgあたり100~120ccとされている)

  そのため、子どもの手足は大人に比べて低温で、さわると冷たく感じるのが普通。
  子どもに熱があるかどうかは、
  外気にふれる額をさわるよりも、
  脇の下や胸をさわってみないとわからない。
  また、体表面積が大きいと、発熱に伴う発汗のために、容易に脱水症になり、熱がなかなか下がらなくなる。


◆高熱による不利益
  高熱が出ると、顔が赤くなり脈が増え、呼吸も粗くはやくなる。
  もともと心臓が悪い人、呼吸器の病気を持った人、腎臓・肝臓その他の病気を持った人では、
  体力の消耗が激しくなり、身体に悪影響をもたらす。

  低年齢の子どもで熱性痙攣をおこしたり、年長児ではうわ言を叫んだりすることがあるが、
  このような子どもには特別な対処が必要。


◆高熱が出た時の対策
1.身体が持っている正常な体温調節機能を妨げない。
  発汗を妨げないように、部屋の換気を良くする。
  熱がこもらないように薄着にする。

2.身体からの熱の発散を促す。
  ぬるま湯でタオルをしぼり、こまめに全身を拭く。
  これで、身体の表面についた水分が、汗と同じように、身体から蒸発する時に気化熱を奪うので、
  1℃くらいの体温低下効果がある。
  全身を拭くことは身体を清潔に保つのに役立つので、
  他の合併病を引き起こすことへの予防にもなる。

3.水分と塩分、エネルギーの補給を行う。
  発汗による脱水症を予防するため、水分と塩分の補給が大切。
  プラス糖分とビタミンB1。
  糖分がないとうまく取り込めないし、吸収するにはビタミンB1が必要。
  また体力の消耗を防ぐために、エネルギーの補給も必要。
  白湯、番茶、重湯、スポーツドリンク、果汁などを少しずつ頻回に与える。
  スポーツドリンクと経口補液剤とは内容物は似ているが、
  スポーツドリンクは塩類濃度が少ないので、
  下痢や高熱時の一時的な代用品であることを心にとめておく。


ここまでが、発熱についての話です。
次にウィルスの話もまとめておきます。


  「身体を冷やすと風邪をひきやすくなるから、保温に気をつけなければならない」
  これは本当か?

  風邪の原因は、インフルエンザをはじめとした200種類以上のウィルス感染。
  結論から言うと、ウィルス感染では、低体温は関係がない。

  しかし、感染症には、ウィルス以外にも、細菌、真菌(カビ)、原虫など、人体に有害なさまざまな寄生体がある。

  体重60kgの健康な成人では、常在菌と呼ばれる菌は腸や肺、皮膚などに約3kg持っていて、
  生命維持に貢献している。

  低体温になると、これらの常在菌が異常繁殖して、生命維持に害を与える。
  例として、全身麻酔で手術をする時、低体温に陥りやすく、
  術後感染症の合併率が高くなることが知られていて、
  最近では術中の患者の保温に注意がはらわれている。

  ウィルスは、生きた細胞の中でしか増殖できない。
  そのため、人の呼吸器粘膜細胞に付着して細胞内に入り込み増殖して、人に感染症をひきおこす。


  集団生活をはじめたばかりの子どもは、これらの200種類以上のウィルスに次々と感染する。
  一般的に、年間6~7回は羅患すると言われる。
  完全に防御することは不可能だが、こまめな手洗い(水と石鹸)とうがいが最大の防御。
  また、身体の適度な保温も、常在菌の異常繁殖を防いで、健康を維持する手段といえる。

  ウィルスは生きた人間を介して広がるので、
  感染すると死亡してしまうような強力なウィルス(過去の例ではSARSなど)は、広がりにくい。
  一方、おたふく風邪やインフルエンザ、日本脳炎など、
  感染しても症状が出ない人もいるウィルスは、
  ウィルスを持ったまま知らないうちに他人を感染させてしまうので、大流行しやすい。



最後に、M先生から聞いた話で一番驚いたのが、体重の話でした。

  子どもは病気に強いので、
  慢性の病気の場合も、症状が出にくい。
  ただし、身長体重が増えなくなる。
  毎月、身体測定をするのは、
  慢性の病気が潜んでいないかをチェックするため。
  成長曲線から大きく外れていれば、慢性の病気を疑うことがある。



なるほど、なるほどと思う話が多く、
初めて知ったこともあったし、
断片的にしか知らなかったこともありました。

 
ひとみもふたばも、それぞれ、かかりつけ医がいます。
受診の時には、その子のその時の症状について、いろいろ質問したり指導してもらったりします。
でも、小児科医から、
「そもそも子どもって、こういうものなんですよ~」
という一般的な話を聞く機会って、そうそうないですよね。

だから、小児科医からのお話を聞けるのは、ありがたかったです

もちろん小児科医が書いた本を読んだり、
医師によっては読みやすいブログを書いたりしているのでそれを読んだりしたらいいんだろうけど。

私が読んだことのある小児科医の本って、
「たぬき先生」という愛称で呼ばれている、毛利 子来(もうり たねき)先生ぐらいだと思います。
毛利先生は、子どもの病気を始め、子どもの育て方にかなりおおらかな考えの持ち主。
読んでいると気が楽になるので好きなんです。

最近知ったのですが、毛利先生には障害のある娘さんがいらっしゃるそうで
その娘さんとの暮らしも、
毛利先生のおおらかさを作っているんだろうなと思いました

毛利先生が書かれた本も、いつか紹介したいと思っています。


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コメント

Secret

なるほどぉ~

こんにちは!
小児科の先生のお話、なるほどぉ~の連続でした♪

我が家には障害児しかいないので、思えば一般的な子どもの身体についての知識が全くありませんでした( ̄▽ ̄)
こうちゃんにはあてはまらない事もあるのかもしれないけど、基本的な知識があった上で違いを理解出来たら、体調管理もしやすいのかなーと思いました(*^^*)
両親講座、受けてみたいです♪( ´▽`)

それにしても、60kgのうち3kgが菌だなんて…Σ(゚д゚lll)
びっくりです。。

60キロのうち菌が3キロ。
どうやって計ったのか、ものすご〜く気になりました💦 ああ、気になります。

体重、なかなか上の子も息子も増えないです。(;_;)
食事だけの問題かと思っていたら、そんな理由も隠れている場合があるとは気がつきませんでした。
世の中、知らないことだらけです。
みっちさん、本当にいろいろな本を読んでらっしゃいますよね。(^o^)
またぜひ、図書館もよろしくおねがいします。
先日、家族でフードコートで食事をしたいたら、「1リットルの涙」のエンディングだったかで流れていた曲が聞こえてきました。
「前へ〜すすめ〜」って。
涙が湧いてきて困っちゃいました。
再放送していたから 誰かがリクエストしたのかな。
歌って一瞬でその時の感情に戻りますね💦

こうちゃんママさんへ

こうちゃんママさん、こんにちは☆コメントありがとうございます。

痛みは本当に辛いですよね(>_<)第二の陣痛なんて…
水分をしっかり摂って、なるべく楽に生み落とせますように!

確かに、障害があったり、病気があったりして
その子によって症状の出方とかが違うこともありますよね。
でも発熱のこととか、発汗のこと、
それからウィルスについての一般的な知識は、持っていて損はないかな?と思いました(^^)

体内に常在菌がそんなにいるなんてびっくりですよね。
たくさんの菌がうまくバランスを取って、私たちの体を守ってくれているんですって。
人の体って不思議なことだらけですよね!

ちまきさんへ

ちまきさん、こんにちは☆コメントありがとうございます。

確かに、どうやって測ったんでしょうね。
そのいきさつも気になるところですね(笑)。

お姉ちゃんも大ちゃんも、
体重が伸び悩んでいるんですか。
3歳くらいになると、体重より身長の伸び期のような気もしますが…
そうそう、うちも、この記事を今朝アップして、午前中に通園で身体測定があったんですが
久しぶりにふたばの体重が落ちてしまってました(^^;

歌の力ってすごいですよね。
一気にその曲を聴いていた時のことがよみがえってきたり
感情がそのまま再現されるような力がありますよね。
香りの記憶も、ものすごく強力なものがありますが…

不意打ちだとなおさらですよね。