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Author: みっち 
とっても小さく生まれ、重症心身障害を持つ次女・ふたばと過ごす日々を綴ります。

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ふたばが生まれるまで3(ふたばの頑張り)

入院後、破水は進み、日に日に赤ちゃんを包んでいる袋は縮んでいきました。
点滴の副作用が辛く、寝たきりでシャワーにも入れないことへのストレスも大きく、
少しへこたれそうになっていた矢先、驚くような事が起こったのです。

入院して12日目の診察で、なんと赤ちゃんを包む袋の大きさが元に戻ってきていること、羊水が増えていること、がわかったのです

「赤ちゃんがおしっこをして、自分で羊水を増やしてくれているようですね」と医師。
医師は、元気に動いている膀胱も見せてくれました。

驚きました。へこたれている場合じゃなかった
ふたばは生きたいんだ、と確信しました。頑張って、自分の力で生きたいんだ。
きっとふたばが、自分で生まれるべき時を選んで、生まれてくる
私はそれを守っていくしかない。

そのことが心の支えになり、入院から4週間、なんとか27週まで、ふたばはお腹の中で育ってくれました。




突然の入院で、夫とお義母さんには頼りきりでした。遠方に住む実母にも、数日間助けてもらいました。
一番頑張ったのは、ひとみです。
一番淋しい思いをしているのに、涙も見せることなく過ごしていたそうです。
朝早くに出勤する夫と共に起き、保育園で日中を過ごし、夜遅くに寝ていました。
病院に面会に来た時も、ニコニコ笑って私の手を握っていました。

きっとひとみはひとみなりに、「お姉ちゃん」になる準備をしていたのだろうと思います。

お腹の中のふたばと、まだ2歳のひとみ。ちいさな2人の頑張りに、私は支えられていました。



それから、家族や友人にも本当にたくさん支えられたのですが、
特に心に残っているのが、大学時代の友人の言葉です。
「妊娠中に大変な思いをしたお母さんは、赤ちゃんの代わりに、
その子が背負ってくる苦しみを引き受けているという話を聞いたことがある。
みっちさん、泣いてもいいんだよ。人相が変わるくらい」
この言葉に、どれほど励まされたことか。今でも、心の支えになっています。


(「ふたばが生まれた日」に続きます)

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ふたばが生まれるまで2(生きられる可能性)

入院翌日になって、担当になった医師から詳しい説明がありました。

「いま妊娠23週で、破水が進んでいます。原因はわかりません。
赤ちゃんを包んでいる袋が出てきているので、それが元に戻ることはありません。
良くなることはないので、とにかく“今より悪くならないように”しないといけません。
点滴と薬と処置、そして絶対安静を保って、破水しないように、
陣痛が起きないように食い止めるしか、方法はありません」

「今すぐに生まれてしまうと生きられる確率は五分五分です。
もし生きられたとしても後遺症が残る可能性が高いです。
26週を越えれば、かなり高い確率で元気に育つとされていますが、
正直、26週までに生まれてしまう可能性は高いと思います。」

マタニティライフ、やりたいこともいっぱいで、まだまだこれからだと思っていました。
仕事もあと2ヶ月続けるつもりでした。
ひとみを妊娠していた時は何のトラブルもなく安産だったので、のんきに構えていたのかもしれません。
2歳のひとみを残して、いつまでになるかわからない入院生活が始まりました。
まさかこんなことになろうとは…。

目標の26週まであと3週間、お腹で育てられるかどうか。
1日1日が勝負です。
1日経てば、その分だけリスクは減っていきます。
1日長くお腹にとどまってくれれば、元気に育つ可能性が高くなります。

座ることも禁じられた寝たきりの毎日でしたが、気持ちと食欲だけは落としてはいけないと、
毎日少しずつ楽しみを見つけて入院生活を送りました。
それは食事だったり、助産師との会話だったり、週末に夫とひとみが来てくれる時間だったりしました。


(3に続きます)

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ふたばが生まれるまで1(緊急入院)

ふたばが生まれるまでのことを書きます。

長女ひとみが2歳半の頃、2人目を妊娠しました。
ひとみは赤ちゃんの誕生を楽しみにしていて、特に赤ちゃんが女の子だとわかってからは喜んで
「あかちゃんが生まれたら、ひとみがだっこする!」などとよく言っていました。

妊娠23週目、順調だった妊娠生活が一転しました。
仕事中に突然、破水したのです。
と言っても、少し水が流れた程度のもので、23週でまさか破水なんて…と初めは思いました。
ただお腹も張っているのが気になって、翌朝、勤務先に遅刻の連絡を入れてから、
通っていた近くの産婦人科に行きました。

産婦人科のエコーでは赤ちゃんが元気に動いていてホッとしました。
そして内診に入ったところ、すぐにただならぬ雰囲気になりました。
医師が看護師に話している声がだんだん大きくなっていきます。

「ちょっとちょっと!この人何週?えっ…23週!?」
「ちょっとこれは…これはまずい」
内診台のカーテンの向こうで、医師と看護師のバタバタとしたやりとりが続き、しばらくして医師からこう告げられました。

「子宮口が開いて、破水しています。赤ちゃんを包んでいる袋が出てきていて、おそらく早産になります。
今からNICUの整った病院に搬送します」

あれよあれよと言う間に、別の区にある総合病院へ救急車で運ばれ、そのまま緊急入院となりました
この間、夫とお義母さんに連絡を入れました。

到着してすぐに点滴(ウテメリン:早産治療薬)を受けました。
絶対安静のためトイレ禁止なのでカテーテルが通されました。食事も、寝たままで摂るようにと言われました。

担当の助産師さんに「どのくらい入院が必要になりそうですか」と尋ねると、少し間をおいて
「…出産までになると思います」という答えでした。

何もかもよくわからない状況の中、ウテメリン点滴の副作用でぼんやりしたまま、
変に冷静なことばかりを考えていました。
勤務先に入院の連絡をしなくては。引き継ぎはどうしよう。
それから、保育園に行っているひとみの毎日の送り迎えをどうしようか。

夕方にお義母さんが来てくれ、入院に必要な洗面用具などの購入をお願いしました。
夜になって、夫がひとみを連れて、入院荷物をまとめて面会に来てくれました。
その時のことは、あまりよく覚えていません。
ただ、2歳のひとみを残して入院しないといけなくなったのが、とにかく辛かったことが記憶にあります。

(2に続きます)


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